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マイティ・ソー バトルロイヤルの結末とネタバレ解説、最後の船とエンドロール後の場面、吹き替え声優と流れる曲
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の結末では、ソーがヘラとの戦いの中で自分の本当の力に目覚め、アスガルドの人々を守るために、ある大きな決断を下します。
その決断の中身は、記事の後半のたたみの中で、最後の場面まで順に紹介します。
あわせて、エンドロールの途中に現れる巨大な船の持ち主、原作のコミックとは違うヘラとソーの意外な関係、そしてハルクとの再会で飛び出す名ぜりふを考えたのが、実はスタッフではない「ある人」だったことも明かします。
この記事では、次のことを紹介します。
- 作品情報とあらすじ(ネタバレなし)
- 結末(ネタバレ)
- エンドロールの後の2つの場面と、最後の船
- 時系列と、次の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』とのつながり
- 主なキャストと吹き替えの声優
- 名ぜりふと小ネタ、原作コミックとの関係、流れる曲
- 評価と、どこで見られるか
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~もくじ~
作品情報とあらすじ(ネタバレなし)
- 原題
- Thor: Ragnarok
- 日本の公開日
- 2017年11月3日(アメリカと同じ日)
- 監督
- タイカ・ワイティティ
- 脚本
- エリック・ピアソン、クレイグ・カイル、クリストファー・ヨスト
- 上映時間
- 130分
- 出演
- クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、ケイト・ブランシェット、イドリス・エルバ、ジェフ・ゴールドブラム、テッサ・トンプソン、カール・アーバン、マーク・ラファロ、アンソニー・ホプキンス
- シリーズ
- 『マイティ・ソー』シリーズの3作目。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の17作目
『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、雷神ソーが主役のシリーズ3作目です。1作目の話は『マイティ・ソー』のあらすじとネタバレの記事で紹介しています。
物語は、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のソコヴィアの戦いから2年後に始まります。ソーは、炎の巨人スルトにつかまっていました。スルトは「お前の故郷アスガルドは、もうすぐラグナロク(世界の終わり)で滅びる」と告げます。ソーはスルトを倒し、その冠を奪って、ラグナロクは防げたと考えます。
ところがアスガルドに帰ると、門番のヘイムダルはいなくなり、王座には父オーディンのふりをした弟ロキが座っていました。ソーはロキを連れて、ドクター・ストレンジの手を借りながら、地球にいるはずの父を探しに行きます。
やっと見つけたオーディンから、兄弟はある秘密を聞かされます。その直後、2人の前に現れたのが、死の女神ヘラでした。ヘラはソーのハンマー、ムジョルニアを片手で砕き、アスガルドを自分の物にしようと動き出します。
逃げる途中で宇宙に放り出されたソーが落ちたのは、ゴミの惑星サカール。星を治める道楽者グランドマスターに売られたソーは、闘技場で戦わされることになります。そこで「チャンピオン」として現れたのは、アベンジャーズの仲間ハルクでした。
ハンマーを失ったソーは、ハルク、元アスガルドの戦士ヴァルキリー、そして信用できない弟ロキと「リベンジャーズ」を組み、ヘラに支配されたアスガルドへ向かいます。
マイティ・ソー バトルロイヤル|予告編|Disney+ (ディズニープラス)
結末(ネタバレ)
ここから先のたたみの中は、映画の最後の場面までの結末に触れます。まだ見ていない人は、開かずに次の見出しへ進んでください。
ここから結末に触れます(押すと開く)まだ見ていない人は次の見出しへ
ノルウェーの海辺の崖で見つかったオーディンは、自分の命がもう尽きることを告げます。そして明かしたのが、ヘラの正体でした。ヘラはオーディンの最初の子で、ソーとロキの姉。かつてはオーディンと一緒に九つの世界を力で征服したアスガルド軍の将でしたが、血を好みすぎたため、オーディンが「ヘル」に閉じ込め、歴史から消していたのです。オーディンが亡くなれば、その封印も解けてしまいます。
オーディンはそのまま光になって消え、ヘラが現れます。ムジョルニアを砕かれたソーとロキは、虹の橋ビフレストで逃げようとして、宇宙へ放り出されました。
アスガルドに乗り込んだヘラは、軍を打ち破り、ソーの仲間の「ウォリアーズ・スリー」(ホーガン、ヴォルスタッグ、ファンドラル)を殺してしまいます。さらに、昔ともに戦った死者の兵と巨大なオオカミのフェンリルをよみがえらせ、アスガルド人のスカージを処刑人にします。追放されていたヘイムダルは、ビフレストを動かす剣を持ち出し、人々を山の隠れ場所にかくまっていました。ヘイムダルについてはヘイムダルとソーの歴史の記事で詳しく紹介しています。
サカールでは、ヴァルキリーがかつてヘラと戦って全滅した伝説の女戦士の生き残りだったことが分かります。ハルクは、サカールに来た時の戦闘機に残っていたナターシャ(ブラック・ウィドウ)の声を聞き、2年ぶりにブルース・バナーの姿に戻ります。
ソーたちはグランドマスターの船を盗んで逃げ出し、闘技場の戦士たちはコーグとミークを先頭に反乱を起こします。ロキはここでもソーを裏切ろうとしますが、ソーはそれを見越していて、ロキに服従の装置を付けて置き去りにします。
アスガルドに戻ったソーたちは、ヘラの兵に追われる人々を助けに向かいます。ハルクはフェンリルを倒し、ロキはサカールの戦士たちと大きな船でかけつけて、人々を船に乗せます。ヘラの手下になっていたスカージも、最後は人々を守るために戦い、命を落とします。
ソーはヘラとの戦いで右目を失います。その時、ソーの前に父オーディンの幻が現れ、ハンマーはソーの力の源ではないと語りかけます。ハンマーが無くても雷を呼べると気づいたソーは、雷の力でヘラの兵をなぎ払います。ここで、冒頭と同じレッド・ツェッペリンの「移民の歌」がもう一度流れます。
それでも、アスガルドの地から力を得ているヘラには勝てません。ソーが下した大きな決断は、自分の手でラグナロクを起こすことでした。ロキがオーディンの宝物庫で、スルトの冠を「永遠の炎」にくべると、スルトがよみがえってアスガルドを焼きつくし、ヘラもその炎にのまれます。宝物庫の中では、ロキが青い四次元キューブ(テッセラクト)に目を留める場面もあります。
アスガルドの大地は無くなりましたが、人々は船の上で生き残りました。ソーは船の上で、新しい王になります。ソーは戻ってきたロキと仲直りし、人々を連れて地球へ向かうことを決めます。
ソーとロキの父との関係は、ロキとオーディンの関係を振り返る記事でも紹介しています。
エンドロールの後の2つの場面と、最後の船(ネタバレ)
この映画には、エンドロールの途中に1つ、エンドロールが終わった後に1つ、全部で2つのおまけの場面があります。どちらも結末の後の話なので、たたみに入れています。
ここからエンドロールの後の場面に触れます(押すと開く)まだ見ていない人は次の見出しへ
1つ目(エンドロールの途中):最後にソーたちが乗っていた船は、グランドマスターの宇宙船「ステイツマン号」です。船の上で、ロキは「自分を地球に連れて行くのは本当にいい考えか」とソーに聞き、ソーは「きっと大丈夫」と答えます。その時、2人の目の前に、ずっと大きな宇宙船が現れて、行く手をふさぎます。
この巨大な船の持ち主が、冒頭でお話しした答えです。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは、この船がサノスの旗艦「サンクチュアリII」だと話しています。この場面は、次の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の始まりにそのままつながります。宝物庫でロキが目を留めたテッセラクトも、そこで再び出てきます。
『インフィニティ・ウォー』でのロキについてはロキはインフィニティ・ウォーでどうなったのかの記事で詳しく書いています。
2つ目(エンドロールの後):サカールで反乱が起き、王座を追われたグランドマスターの場面です。墜落した船から出てきたグランドマスターは、怒った元の家来たちに囲まれます。グランドマスターは「革命は大成功だった」と持ち上げ、最後は「引き分けだ」と言ってその場をごまかそうとします。
時系列と、次の作品とのつながり
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の前後の作品を、公開された順に並べると次のとおりです。話の中の時間も、ほぼこの順番で進みます。
- 2011『マイティ・ソー』ソーとロキの1作目
- 2013『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』シリーズ2作目。ロキが父オーディンのふりをしているのは、この作品の最後から
- 2015『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ソコヴィアの戦い。この後ハルクは戦闘機で飛び去り、行方が分からなくなる
- 2016『ドクター・ストレンジ』エンドロールの途中に、ソーがストレンジを訪ねる場面がある(本作と同じ場面)
- 2017『マイティ・ソー バトルロイヤル』ソコヴィアの戦いから2年後
- 2018『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』本作のエンドロールの途中の場面のすぐ後から始まる
本作の直前に見ておきたいのは、ハルクが姿を消した『エイジ・オブ・ウルトロン』と、ロキがオーディンのふりをするきっかけになった『ダーク・ワールド』です。冒頭でロキが演じさせている芝居も、『ダーク・ワールド』の出来事が元になっています。
次の作品は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』です。本作のエンドロールの途中の場面が、そのまま『インフィニティ・ウォー』の始まりにつながるので、続けて見るのがおすすめです。
タイカ・ワイティティ監督は、シリーズ4作目の『ソー:ラブ&サンダー』(2022年)でも監督をしています。
主なキャストと吹き替えの声優
| 人物 | 俳優 | 吹き替えの声 |
|---|---|---|
| ソー | クリス・ヘムズワース | 三宅健太 |
| ロキ | トム・ヒドルストン | 平川大輔 |
| ヘラ | ケイト・ブランシェット | 天海祐希 |
| ヘイムダル | イドリス・エルバ | 斉藤次郎 |
| グランドマスター | ジェフ・ゴールドブラム | 大塚芳忠 |
| ヴァルキリー | テッサ・トンプソン | 沢城みゆき |
| スカージ | カール・アーバン | 楠大典 |
| ブルース・バナー/ハルク | マーク・ラファロ | 宮内敦士 |
| オーディン | アンソニー・ホプキンス | 浦山迅 |
| ドクター・ストレンジ | ベネディクト・カンバーバッチ | 三上哲 |
| コーグ | タイカ・ワイティティ | 金谷ヒデユキ |
| トパーズ | レイチェル・ハウス | 磯辺万沙子 |
| ホーガン | 浅野忠信 | 浅野忠信 |
ヘラの吹き替えは、俳優の天海祐希です。ホーガンを演じた浅野忠信は、吹き替え版でも自分で声を当てています。
テッサ・トンプソンが演じたヴァルキリーがどんな人物かは、ヴァルキリーの記事で紹介しています。ハルクのMCUでの歩みはハルクの解説の記事にまとめています。
名ぜりふと小ネタ
冒頭でお話しした名ぜりふは、闘技場でハルクと再会したソーが、大喜びで叫ぶこの一言です。
"He's a friend from work!"
「あいつは仕事仲間なんだ!」
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)ソー
予告編でも使われたこのせりふは、台本にはありませんでした。考えたのは、撮影の現場を訪れた「メイク・ア・ウィッシュ」(重い病気の子どもの夢をかなえる団体)の男の子です。撮影の合間にクリス・ヘムズワースと話していた男の子が「ソーにこう言わせたら」と言い出し、ヘムズワースがそれを本番で使いました。2017年のサンディエゴ・コミコンで、ヘムズワース本人がエンターテインメント・ウィークリーの取材に話しています。ワイティティ監督は、現場で役者に自由にせりふを作らせることで知られています。
ほかにも、見返すと気づく小ネタがあります。
- 岩の体の戦士コーグを演じているのは、監督のタイカ・ワイティティ本人です(動きを取り込む撮り方で演じています)
- アスガルドでロキが演じさせている芝居の役者は、ロキ役がマット・デイモン、オーディン役がサム・ニール、ソー役がクリス・ヘムズワースの兄ルーク・ヘムズワースです
- サカールでソーの長い髪を切る理髪師は、マーベルの生みの親の1人スタン・リーです
- ドクター・ストレンジがソーを迎える場面は、映画『ドクター・ストレンジ』のエンドロールの途中にも出てきます
原作コミックとの関係
本作は、いくつかの原作コミックの話を組み合わせて作られています。
- 「プラネット・ハルク」:グレッグ・パクが書いたハルクのコミック(2006〜2007年)。地球を追われたハルクが惑星サカールに流れ着き、剣闘士として戦わされる話です。映画のサカールの闘技場は、この話の要素を取り入れています。原作でサカールを治めるのはレッド・キングですが、映画ではグランドマスターに替わっています
- ウォルト・サイモンソンの『ソー』:1980年代のサイモンソンの「ラグナロク」の話が、映画の作りや話の運びのヒントになったと、製作のブラッド・ヴィンダーバウムが話しています
冒頭でお話しした「ヘラとソーの意外な関係」は、ここで違いが出ます。原作のコミックでも北欧神話でも、ヘラ(ヘル)はロキの娘です。ヘラがコミックに初めて出たのは、1964年の『ジャーニー・イントゥ・ミステリー』102号です。
映画でのヘラとソーの関係に触れます(押すと開く)まだ見ていない人は次の段へ
映画では、ヘラをオーディンの娘、つまりソーとロキの姉にしました。最後の戦いに重みを持たせるために変えたと、作り手が説明しています。
北欧神話のロキについては北欧神話のロキの記事で紹介しています。
流れる曲は?
この映画を代表する曲は、イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」(Immigrant Song・1970年)です。冒頭のスルトとの戦いと、クライマックスの戦いの2回、大事な場面で流れます。
ワイティティ監督は、企画を売り込むための映像にこの曲を使っていて、それがそのまま映画と宣伝に使われました。北欧の海の戦士バイキングを歌った曲です。映画の音楽を作ったのは、バンド「ディーヴォ」のマーク・マザーズボーで、シンセサイザーを多く使った曲になっています。
評価
アメリカの批評をまとめるサイト Rotten Tomatoes では批評家の93%が高く評価し、Metacritic では74点です。世界の興行収入は約8億5,500万ドルで、『マイティ・ソー』シリーズで一番のヒットになりました。SF とファンタジーの賞、ヒューゴー賞の映像部門の候補にも選ばれています。
ワイティティ監督は、前の2作より笑いの多い作りにしました。
どこで見られる?
『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、ディズニープラスの見放題で見られます。そのほか、Prime Video で買うことと、Hulu で借りることができます。
| サービス | 見方 |
|---|---|
| Disney+ (ディズニープラス) | 見放題 |
| Prime Video | 購入(字幕版・吹替版 それぞれ HD 2,500円) |
| Hulu | レンタル(字幕・吹替 440円) |
U-NEXT では、この映画の配信はありません。
ほかのマーベル映画がどの配信サービスで見放題かは、アメコミ映画をどこで見られるかを配信サービスごとに比べたページにまとめています。
まとめ
- 『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日公開。監督はタイカ・ワイティティ、上映時間130分
- 結末では、ソーが自分の本当の力に目覚め、アスガルドの人々を守るための大きな決断を下す(中身は結末のたたみの中)
- エンドロールの後の場面は2つ。1つ目は次の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』につながる
- ヘラの吹き替えは天海祐希、ソーは三宅健太、ハルクは宮内敦士、グランドマスターは大塚芳忠
- 流れる曲はレッド・ツェッペリンの「移民の歌」
- 原作では、ヘラはロキの娘。映画ではこの関係が変えられている(中身は原作の段のたたみの中)
- ディズニープラスの見放題で見られる。Prime Video は購入、Hulu はレンタル
ハンマーを失った雷神が、ゴミの惑星から仲間を集めて故郷へ戻る、シリーズで一番のヒットになった1本。『インフィニティ・ウォー』の前に、ぜひもう一度見返してみてください!
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