ロキとオーディンの関係を振り返る!2人のすれ違う愛情はまるでリアル親子だった
マーベルの誇るトリックスター・ロキ。
そして雷神ソー、ロキの父でありアスガルドの王として君臨するオーディン。
- ロキはロキでオーディンの王座を狙ってみたり
- オーディンはオーディンでロキを邪険に扱ってい(るように見え)たり
・・・結局のところ、仲良いの?悪いの?と思っている方も多いと思います。
そこで今回は、
- ロキとオーディンは結局どんな親子関係なのか?
これまでのロキとオーディンの関係を映画で振り返ろりながら、じっくり考えてみました。
「ドラマ:ロキ」の公開を控えた今、改めてロキやオーディンへの理解を深めてドラマに備えませんか?
また、「ロキとオーディンの関係性」という一味違った見方をすることで、マーベル映画をもっと楽しめるに違いありません!
さっそく次の章から二人の関係性をうかがってみましょう(^-^*)
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~もくじ~
ロキとオーディンは結局どんな親子関係なのか?
ロキがオーディンの血の繋がった息子ではないことは、「マイティ・ソー1」の時点で明らかにされていました。
ロキはその事実を知って激昂し元々捻くれた性格にさらに拍車がかかり
ソーも「アベンジャーズ1」などにおいて「ロキは義弟だ」などど(半分冗談で)発言しています。
一見家族仲が最悪に見えるロキとオーディンですが、作品を振り返って詳しく見てみると、わかりにくいながらも、お互いに深い愛情を持っていることがわかってきました。
仲がめちゃくちゃ良いわけじゃないけど、深い愛を持っている・・・私たちにも少なからず思い当たる節がありますよね。
つまりロキとオーディンはそこらの家族となんら変わりないと言えるんです。
次の章では、実際のマーベル映画に沿って彼らの関係性を詳しく探ってみましょう!
これまでのロキとオーディンの関係がわかる映画
- マイティーソー1
- マイティーソー/ダークワールド
- マイティーソー/ラグナロク
- アベンジャーズ/インフィニティウォー
ロキとオーディンの関係性については、「マイティ・ソー」シリーズ三部作と「アベンジャーズ/インフィニティーウォー」の四作で追っていくことができます。
「マイティ・ソー」シリーズは基本的には
- ソーがヒーローとして成長していく
- ソーが主人公のシリーズ
ですが、
ソーの成長と対比させるように、ロキの成長や彼らと父オーディンとの関係性の変化もしっかり描写されているのです。
本章では、それぞれの映画から特にロキとオーディンの関係性をうかがえるシーンをピックアップしてご紹介していきます!
敵の子供ロキを我が子にしたオーディン
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ロキとオーディンの初登場作品は、ソーと同じく「マイティー・ソー1」です。
この本編の中で、ロキは自分が
- オーディンの実の息子では無いこと
- それどころかオーディンやアスガルドにとっての敵である氷の巨人・ラウフェイの息子であること
を、オーディンの口から知らされます。
オーディンはあくまでも、アスガルドとヨトゥンヘイム(氷の巨人の国)の間に平和をもたらすために、敵の子供であるロキを引き取り自分の息子として育てたと主張しますが、
常日頃から兄・ソーと自分の扱いの差について不満を持っていたロキは「オーディンが自分の存在を利用しようとした」と考えてオーディンをなじります。
衝撃の事実を受け止めきれないロキが「オーディンは自分を利用しようとした」と考えるのは無理もありませんが、
もしオーディンが本当にロキを人質などの「道具」としてとらえていたとしたら、大事な跡取り息子であるソーをロキに近づけるでしょうか?
「ソー/バトルロイヤル」においてオーディンが実の娘・ヘラを兵器として利用しておきながら後に幽閉したという過去が暴露された今、
オーディンがロキを道具の一つとして利用しようとしていたと考えるのは無理があるように思えます。
むしろ、娘への過ちを反省した上でロキに接していたと考えるのが自然ではないでしょうか。
(それがちゃんとロキに伝わっていたかと言えば疑問ですが・・・笑)
また、オーディンの愛情が厳しさを併せ持った愛情であることも、今後の「マイティ・ソー」シリーズでうかがい知ることができます。
愛するがゆえロキに厳しくするオーディン
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「マイティ・ソー/ダークワールド」のロキと言えば、まず印象的だったのが牢屋に入れられていたシーンではないでしょうか?
「アベンジャーズ1」で地球を襲ったとはいえ、荒くれ者の囚人たちと同じように牢屋に入れられているロキには衝撃を受けました。
さて「悪さをして父から罰を受ける息子」・・・どこか見覚えがありませんか?
「マイティ・ソー1」において、ソーは敵国ヨトゥンヘイムへ強引に攻め込み、その罰としてオーディンによってアスガルドから地球へと追放されてしまいました。
その時のソーと今作のロキ、「悪さをして罰を受けた」息子の姿としては全く同じように見えます。
こうして見ると、オーディンのロキに対する厳しい言動は決して憎しみから出たものではなく、むしろ「息子に更生してほしい」という気持ちの表れといえそうです。
母フリッガ同様、オーディンもオーディンなりにロキへ愛情を注いでいましたしね。
そして、オーディンの愛情を全て受け止めたわけではないものの、ロキはロキで彼なりの愛情・優しさをオーディンに向けていたことが映画の描写からくみ取ることができます。
ロキがオーディンに見せた優しさ
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ロキがオーディンに対して気遣いを見せた場面。
それは、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の冒頭、ソーとロキが地球へ降り立ったシーンから始まります。
そもそも、前作の「マイティー・ソー/ダークワールド」公開当時、ロキがオーディンに成り代わったシーンでオーディンがどこにいるのか、何をしているのかは謎のままでした。
ヒントもなかったため、ロキがオーディンを殺して成り代わったのでは、という考察がされるほど。
その謎も第三作目「マイティー・ソー/バトルロイヤル」の公開によって明かされます・・・なんとオーディンは、ロキによって地球の老人ホームに預けられていたのでした!
ロキが心からオーディンを憎んでいたのなら、
- 一思いにオーディンを殺してしまうか
- 地球に送るにしても瀕死の状態で何も無いところに追放する
などするでしょう。
ロキがアスガルドで好き勝手振舞っているうちにオーディンの預けられた老人ホームは取り壊されてオーディンも行方不明となってしまいますが、
この点はロキがオーディンを疎ましく思っていた証拠というよりは、単にロキ達神々と人間との間で時間の流れが違ったということをコミカルに描いた結果ととらえると面白いかなーと思います。
(あくまで個人の感想ですが)。
オーディンを老人ホームに入れるロキ・・・実際の場面を想像すると、ちょっと微笑ましく思えてきませんか?笑
さて、全体的に終始コメディータッチで描かれた「マイティ・ソー/バトルロイヤル」ですが、
「アベンジャーズ/インフィニティーウォー」においてソーとロキを衝撃的な展開が待ち受けているのは、映画をご覧になった方ならお分かりですよね・・・
オーディンソンの意地を見せるロキ
「マイティ・ソー/バトルロイヤル」において無事(?)ラグナロクを引き起こしてヘラを倒し、アスガルドの民を引き連れて宇宙へ脱出したソーとロキ。
心機一転、新天地を求めるかと思いきや、直後にサノスの宇宙船に遭遇。(「バトルロイヤル」エンドロール後)
「アベンジャーズ/インフィニティーウォー」冒頭ではいきなりアスガルド民全滅の危機に陥ります。
サノスに対してハルクをぶつけて対抗するも、ロキが隠し持っていた四次元キューブ(=スペースストーン)はサノスへ奪い取られ、ソーとロキは絶体絶命のピンチに・・・。
そこでロキは、サノス・ソー・我々観客に対して最期の”裏切り”を仕掛けます。
サノスに協力すると見せかけて隙を見て攻撃をしたのです!
その直前のロキの行動に、彼の長年に渡る疑念=「自分は何者であるのか」に対する答えが凝縮されていました。
自分は何者なのか、兄を妬んで苦しんできた彼の出した答えは、「私はアスガルドの王子ロキ オーディンの息子」というもの。
ロキは上記のセリフを言った後にソーを見つめ、サノスへと立ち向かっていきます。
彼は、父も母も故郷も失くした最期の最期に、
- オーディンの息子であること
- 雷神ソーの弟であること
を選び、兄と宇宙を守るために散っていったのです・・・!
まさに、「オーディンとその息子達ソーとロキの絆ここに極まれり」といったシーンでした。
まとめ
これまで、ロキとオーディンの関係性についてマーベル映画を参考に振り返ってきました。
オーディンはオーディンなりに、厳しくしつつもロキに対して愛情を持ち
ロキもロキでオーディンに対する優しさと「オーディンソンとしての誇り」を獲得しました。
互いに愛情を持っていたのに、タイミングの悪さと周囲の状況のせいですれ違ってしまった、という印象ですね。
「ロキとオーディンは結局どんな親子関係なの?」という問いには、「すれ違いながらもお互い愛情を持っていた、至って普通の親子関係」という答えがしっくりくるような気がします。
主人公だけではなく、その周囲の登場人物に光をあてることで、さらに作品に深みが増す・・・マーベル映画の魅力はまだまだ尽きないですね!
あなたも、ぜひ「名脇役」の「物語」を見つけてみてください♪
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