記事内に広告を含みます
ドクター・ドゥームとは?正体と強さ、MCUで演じるロバート・ダウニー・Jr.と歴代俳優を解説
ドクター・ドゥーム(ヴィクター・フォン・ドゥーム)は、東ヨーロッパの小さな国ラトベリアを治める天才科学者で、魔術も使いこなすマーベル屈指の悪役です。
もともとはファンタスティック・フォーの宿敵として生まれたキャラクターですが、鉄の仮面をかぶるようになったきっかけは、実はある人を救うための実験でした。
原作のコミックでは、一度は世界のすべてを手に入れて「神」として君臨したことも。そして映画でドゥームを演じるのは、ロバート・ダウニー・Jr.が初めてではありません。
この記事では、次のことを紹介します。
- ドクター・ドゥームの正体と、仮面をかぶる理由
- ドゥームの強さと能力
- ファンタスティック・フォー(リード・リチャーズ)との因縁
- 原作の代表的なエピソード
- MCUで演じるロバート・ダウニー・Jr.と、歴代のドゥーム役の俳優
広告
~もくじ~
ドクター・ドゥームとは?
ドクター・ドゥームが初めて登場したのは、1962年に出たコミック『ファンタスティック・フォー』5号です。生みの親は、ファンタスティック・フォーやハルクも生んだスタン・リーとジャック・カービーの2人。
デビュー作では、ファンタスティック・フォーの本拠地のビルを丸ごと網で包み、4人を自分の城へ連れ去るという、いきなり大がかりな作戦を見せました。最後は燃え落ちる城からジェットパックで逃げていきます。
緑のマントとフード、全身をおおう鋼鉄のよろいと仮面。一度見たら忘れない姿で、60年以上にわたってマーベルの代表的な悪役であり続けています。
正体はラトベリアの王
ドゥームの本名はヴィクター・フォン・ドゥーム。生まれは、東ヨーロッパにある架空の小さな国「ラトベリア」です。
マーベル公式の解説によると、母親のシンシアは魔術を使う女性で、仲間を守る力と引きかえに悪魔メフィストと取り引きをしていました。人々の病気を治していた父のヴェルナーは、国の男爵にうらまれて追われ、幼いヴィクターを寒さから守ろうとして亡くなります。
両親を失ったヴィクターは、科学と魔術の両方を独学で学び、やがてアメリカの大学へ留学します。その後、力を身につけてラトベリアに戻ると、王を倒して自分が国のトップになりました。
つまりドゥームは、ただの悪の科学者ではなく、一つの国を動かす「王」でもあるんです。国の力を使えるうえに、国のトップという立場に守られているので、ヒーローたちにとっては手を出しにくい相手でもあります。
なぜ仮面をかぶっているの?
冒頭でお話しした「ある人を救うための実験」の答えがここです。
大学時代のヴィクターが打ちこんでいたのは、あの世にいる母親と会うための装置でした。ところがその実験が爆発し、ヴィクターは顔に傷を負ってしまいます。
その後、世界をめぐってさらに魔術を学んだヴィクターは、チベットの山奥で鉄の仮面とよろいを手に入れ、今のドクター・ドゥームの姿になりました。
ドゥームは素顔を人に見せることをひどく嫌います。仮面は顔の傷をかくすための物であり、プライドの高いドゥームにとっては、自分の弱さを見せないための物でもあるといえます。
ドクター・ドゥームの強さと能力
ドゥームの強さは、大きく分けて次の4つです。
- 天才的な頭脳
リード・リチャーズと並ぶ、マーベルでもトップクラスの科学者です。タイムマシンまで作ってしまいます。 - よろい
全身をおおうよろいには、空を飛ぶ力、ものすごい力、さまざまな武器が組みこまれています。 - 魔術
科学だけでなく、魔術の使い手でもあります。科学と魔術の両方を使いこなせるのが、ほかの悪役にはない大きな特徴です。 - ドゥームボット
本人そっくりのロボット。ヒーローたちが「ドゥームを倒した!」と思ったら、実はロボットだった……という場面が何度も描かれています。
さらに、ラトベリアという国の力も使えます。頭脳、技術、魔術、国の力がそろっているので、ファンタスティック・フォーだけでなく、アベンジャーズ全体にとっても手ごわい相手です。
原作では、宇宙の神のような存在の力を奪ったこともあります。この話は次の「原作の代表的なエピソード」でご紹介します。
ファンタスティック・フォーとの関係
ドゥームが一番敵視しているのが、ファンタスティック・フォーのリーダー、リード・リチャーズ(ミスター・ファンタスティック)です。
2人の出会いは、アメリカの大学時代。マーベル公式の解説によると、リードは留学してきたヴィクターに「ルームメイトにならないか」と声をかけましたが、ヴィクターは一人部屋を選びます。代わりにリードの相部屋になったのが、のちにファンタスティック・フォーの仲間になるベン・グリム(ザ・シング)でした。
その後リードは、ヴィクターの研究のメモを見て「計算をもう一度見直したほうがいい」と気づきます。ところがヴィクターはそれを聞き入れず、実験を強行。その結果が、顔に傷を負ったあの爆発でした。
自分の失敗を認められないヴィクターは、リードをうらむようになります。さらにリードがヒーローとして世界中から称えられるようになると、その気持ちはますます強くなっていきました。
ドゥームにとってリードは「自分より上だと世間に思われている、ただ一人の男」。ドゥームとファンタスティック・フォーの戦いは、天才2人の意地の張り合いでもあるんです。
ちなみに、ドゥームが2回目に登場した『ファンタスティック・フォー』6号では、海の王ネイモアと手を組んでいます。ネイモアは映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』にも出てきたキャラクターです(ネイモアについての記事もあります)。
原作の代表的なエピソード
ドゥームが活躍する話はたくさんありますが、映画の前に知っておくと楽しめそうなものを選びました。
『シークレット・ウォーズ』(1984〜1985年)
宇宙の神のような存在「ビヨンダー」が、ヒーローと悪役を「バトルワールド」という星に集めて戦わせる物語です。ドゥームは戦いに付き合わず、なんとビヨンダーの力そのものを奪ってしまいます。ただ、その力を抑えきれず、最後には取り返されてしまいました。
『ドクター・ストレンジ&ドクター・ドゥーム:トライアンフ・アンド・トーメント』(1989年)
ドゥームが、ドクター・ストレンジの手を借りて、地獄にとらわれた母親の魂を救いにいく物語です。悪役のドゥームの、母親を思う人間らしい面が描かれています。
『シークレット・ウォーズ』(2015〜2016年)
いくつもの宇宙がぶつかり合って消えていく危機の中で、アベンジャーズができなかった「世界を救うこと」をドゥームがやってのけます。ドゥームは消えかけた世界のかけらを集めて新しい星「バトルワールド」を作り、自らを「神」と名乗ってすべてを支配しました。
この世界でドゥームは、リードのいない世界のスー・ストームと結婚し、リードの居場所に取って代わっていました。最後は生き残ったヒーローたちに力を奪われ、リードが世界を元に戻します。
この「宇宙どうしがぶつかる」話は、MCUで次に公開される2本の『アベンジャーズ』の題名『ドゥームズデイ』『シークレット・ウォーズ』とも重なるので、今いちばん注目されている原作です。
『インフェイマス・アイアンマン』(2016年〜)
2015年の『シークレット・ウォーズ』の後、顔の傷が治ったドゥームが、心を入れ替えてヒーローになろうとする物語です。このとき名乗ったのが、なんと「アイアンマン」。ダウニー・Jr.がドゥームを演じると知ってから読むと、ちょっと不思議な気分になる作品です。
『ワン・ワールド・アンダー・ドゥーム』(2025年)
2024年の『ブラッド・ハント』で、ドゥームはドクター・ストレンジをだまして「ソーサラー・スプリーム(地球で一番の魔術師の称号)」を手に入れました。その力を使って、ついに世界全体を支配してしまうのがこのシリーズです。2025年2月に始まった、いちばん新しいドゥームの大きな物語です。
MCUでドゥームを演じるのはロバート・ダウニー・Jr.
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でドクター・ドゥームを演じるのは、アイアンマンことトニー・スタークを11年間演じた、ロバート・ダウニー・Jr.です。
2024年7月のコミコンでの発表
発表されたのは2024年7月27日、アメリカのサンディエゴ・コミコンでのマーベル・スタジオの発表会でした。ドゥームの仮面と緑のマントの姿で舞台に現れ、その正体がダウニー・Jr.だと明かされると、会場は大きくわきました。本人のあいさつは"New mask, same task"(新しい仮面、同じ仕事)。アイアンマンのマスクから、ドゥームの仮面へというわけですね。
このとき、5作目の『アベンジャーズ』の題名が『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』になること、監督を『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟が務めることも発表されています。ダウニー・Jr.は、その次の『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』にも出ると伝えられています。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、最初は2026年5月公開の予定でしたが延期になり、2026年12月18日(金)に日本とアメリカで同時に公開されます。
トニーとドゥームが同じ顔であることに、何か意味があるのか。この点は2026年10月時点で公式には説明されていません。トニーのその後やダウニー・Jr.の起用については、トニー・スタークは本当に死んだのか?を解説した記事でくわしく書いています。
映画に出る俳優や物語の中身はこの記事では扱いません。『アベンジャーズ』の続編についてはアベンジャーズ5(エンドゲームの続編)の記事、これまでの作品をどの順番で見ればいいかはアベンジャーズを見る順番の記事をどうぞ。
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』との関係
MCUのファンタスティック・フォーは、2025年7月25日に日米同時公開された『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』で初めて登場しました。リード・リチャーズを演じたのはペドロ・パスカルです。日本では2025年11月5日から、ディズニープラスで見放題の配信が始まっています。
※ここから先は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の結末(エンドクレジットの途中の場面)に触れます。まだ見ていない方はご注意ください。
本編のエンドクレジットの途中に、4年後の場面が出てきます。スーが息子のフランクリンに本を読み聞かせていて、少しその場を離れて戻ってくると、緑のマントの人物がフランクリンのそばにひざをついていた……という場面です。
顔は映りませんが、この緑のマントの人物は、海外の大手映画メディアでもドゥームの登場として伝えられています。ドゥームがなぜフランクリンに近づいたのかは、まだ明かされていません。答えは『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で描かれるのかもしれません。
過去の映画でドゥームを演じた俳優
冒頭でお話ししたとおり、映画でドゥームを演じるのはダウニー・Jr.が初めてではありません。実はダウニー・Jr.より前に、3人の俳優がドゥームを演じています。
| 作品(日本での題名) | 年 | ドゥーム役 |
|---|---|---|
| ザ・ファンタスティック・フォー | 1994年 | ジョセフ・カルプ(劇場では公開されず) |
| ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] | 2005年 | ジュリアン・マクマホン |
| ファンタスティック・フォー:銀河の危機 | 2007年 | ジュリアン・マクマホン |
| ファンタスティック・フォー | 2015年 | トビー・ケベル |
ジョセフ・カルプ(1994年)
1994年に作られた『ザ・ファンタスティック・フォー』は、完成したものの劇場で公開されず、お蔵入りになった作品です。そのため、ドゥーム役を演じたカルプの姿を見た人は多くありません。
ジュリアン・マクマホン(2005年・2007年)
多くの人が「映画のドゥーム」として思い浮かべるのが、マクマホンでしょう。2005年の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』と、続編の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007年)の2本でドゥームを演じました。この2本では、のちにキャプテン・アメリカを演じるクリス・エヴァンスが、ヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)役で出ています。
マクマホンは、ドラマ『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』などでも知られた俳優でしたが、2025年7月2日、がんのため56歳で亡くなりました。
トビー・ケベル(2015年)
2015年の『ファンタスティック・フォー』は、キャストを一新して作り直された作品です(日本公開は2015年10月9日)。ドゥームを演じたのは、イギリス出身の俳優トビー・ケベルでした。
こうして並べると、ダウニー・Jr.は映画で4人目のドゥームということになります。
まとめ
- ドクター・ドゥームは、ラトベリアの王で、天才科学者で、魔術師でもあるマーベルの代表的な悪役。初登場は1962年の『ファンタスティック・フォー』5号
- 仮面をかぶるきっかけは、あの世にいる母親と会うための実験の失敗で顔に負った傷
- 強さは、頭脳・よろい・魔術・ドゥームボット、そして国の力
- リード・リチャーズとは大学時代からの因縁があり、ファンタスティック・フォーの一番の宿敵
- 原作では2015年の『シークレット・ウォーズ』で「神」になり、2016年にはアイアンマンを名乗ったことも
- MCUではロバート・ダウニー・Jr.が演じ、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は2026年12月18日(金)に日米同時公開
- 映画のドゥーム役は、ジョセフ・カルプ、ジュリアン・マクマホン、トビー・ケベルに続いてダウニー・Jr.が4人目
悪役でありながら、王としての誇りと、母親への思いを持ち続けているのがドゥームの魅力です。トニー・スタークを演じたダウニー・Jr.が、このドゥームをどう演じるのか。12月の公開が楽しみです!
ドクター・ドゥームのグッズ(以下は広告リンクです)
ハズブロ マーベルレジェンド・シリーズ『シークレット・ウォーズ』ドクター・ドゥーム 15cm アクションフィギュア(Amazon)
広告