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クレイフェイスとは?DC映画『クレイフェイス』の公開日・キャスト・バットマンとの関係を解説

結論から言うと、クレイフェイスは粘土のような体でだれにでも化けられるバットマンの宿敵で、その誕生を描く映画『クレイフェイス』が2026年10月30日(金)に日本で公開されます!

ただ、「クレイフェイス」は1人の名前ではありません。80年以上の歴史の中で何人もの人物が名乗ってきて、映画の主人公は実は2代目。しかも初代のクレイフェイスは、超能力を持たないふつうの人間でした。

映画のほうも、スーパーヒーロー映画というよりR15+指定の本格ホラーです。気になる「バットマンは出るの?」も、公式の発表をもとに整理しました。

この記事では、次のことを紹介します。

  • 映画『クレイフェイス』の公開日・キャスト・どんな映画か
  • 原作の歴代クレイフェイスと能力、名エピソード
  • DCユニバースとのつながりと、バットマンは出るのか
  • 見る前に見ておきたい作品と、見られる所

映画の中身は、公式に発表されているあらすじの範囲だけでお話しするので、ネタバレの心配はありません。

映画『クレイフェイス』の基本情報

まずは2026年10月21日時点で分かっている情報をまとめます。

題名クレイフェイス(原題:Clayface)
日本公開日2026年10月30日(金)
アメリカ公開日2026年10月23日
上映時間108分
年齢制限日本はR15+(15歳未満は保護者同伴でも見られません)。アメリカはR指定
監督ジェームズ・ワトキンス
脚本マイク・フラナガン、ホセイン・アミニ
製作マット・リーヴス、リン・ハリス、ジェームズ・ガン、ピーター・サフラン
出演トム・リス・ハリス、ナオミ・アッキー、デヴィッド・デンシック、マックス・ミンゲラ、エディ・マーサン ほか
配給東和ピクチャーズ・東宝

アメリカでは最初は2026年9月11日公開の予定でしたが、ハロウィンの時期に合わせて10月に移りました。

日本では通常の上映のほか、4DX・MX4D・SCREENX・ドルビーシネマでも上映されます。

あらすじ(公式発表の範囲)

舞台は、犯罪と汚職がはびこる街ゴッサム・シティ。

ゴッサムの貧しい環境から人気俳優になったマット・ヘーゲンは、ある事件で、役者の命である顔に大きな傷を負ってしまいます。

元の顔と人生を取り戻したいマットは、科学者ケイトリンのもとで「泥(クレイ)」を使った禁断の治療を受けます。顔は元に戻ったように見えましたが、その代償として、体と心に恐ろしい異変が起き始め…というお話です。

キャスト

  • マット・ヘーゲン/クレイフェイス:トム・リス・ハリス
    イギリス・ウェールズ出身。舞台やテレビを経て、近年はNetflixなどのドラマで活躍してきた俳優です。
  • ケイトリン:ナオミ・アッキー
    マットに禁断の治療をほどこす科学者。ナオミ・アッキーは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や『ミッキー17』に出ていた俳優です。
  • マルコ・ザボ:デヴィッド・デンシック
    ゴッサム・シティの裏社会を束ねる人物です。
  • マックス・ミンゲラ
    ゴッサム市警の刑事ジョン・ボレッリ役と報じられています。
  • エディ・マーサン
    役柄は公式にはまだ発表されていません。

どんな映画?

ひと言でいうと、スーパーヒーロー映画というより本格的なホラー映画です。製作のジェームズ・ガンも「同じ世界の話だけど、完全なホラー映画だ」と話しています。

アメリカでは、強い流血の暴力描写、グロテスクな描写、ヌードなどを理由にR指定になりました。新しいDCユニバースの映画では、初めてのR指定作品と紹介されています。怖い映画や痛い場面が苦手な方は注意してくださいね。

監督のジェームズ・ワトキンスは、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』や『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』を撮ったイギリスのホラー・スリラーの監督です。

脚本のマイク・フラナガンは『ドクター・スリープ』やNetflixのドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』で知られるホラーの名手。もともとは監督も務める予定でしたが、スケジュールの都合で監督はワトキンスに引き継がれました。

ワトキンス監督は、影響を受けた作品としてクローネンバーグ監督の『ザ・フライ』、塚本晋也監督の『鉄男 TETSUO』、そして『ゴジラ-1.0』を挙げています。『ゴジラ-1.0』からは、怪獣の話と重い人間ドラマを両立させた点に学んだそうで、日本のファンとしてはちょっとうれしいですね!

ちなみに日本版のポスターは、日本語の文字が入ったまま、世界共通の公式ビジュアルに採用されています。

アメリカでは10月13日にロサンゼルスでワールドプレミアが開かれました。試写を見た記者や評論家の最初の感想では、トム・リス・ハリスの演技と、容赦のない恐怖描写をほめる声が多かったと報じられています(10月21日時点。まだ本格的なレビューが出そろう前の、最初の反応です)。

原作のクレイフェイスとは

クレイフェイスは、1940年にデビューした、バットマンの宿敵の中でもかなり古いキャラクターです。

おもしろいのは、「クレイフェイス」という名前を何人もの人物が受け継いできたこと。DC公式サイトの解説によると、主なクレイフェイスは5人、細かく数えると11人以上いるそうです。

歴代の主なクレイフェイス

初代:ベイジル・カーロ(1940年〜)

『ディテクティブ・コミックス』40号(1940年)で、ビル・フィンガーとボブ・ケインが生み出しました。人気が落ちてきた俳優で、自分がホラー映画で演じた怪人「クレイフェイス」の姿で事件を起こします。

実は最初は超能力を持たない、ふつうの人間でした。体を変える力を手に入れたのは、ずっと後の1989年のことです。

2011年以降のコミックで「クレイフェイス」といえば、ほぼこのベイジル・カーロを指します。

2代目:マット・ヘーゲン(1961年〜)

『ディテクティブ・コミックス』298号(1961年)で、ビル・フィンガーとシェルドン・モルドフが生み出しました。今回の映画の主人公です。

原作のマットはトレジャーハンター。洞窟で見つけた不思議な液体のたまりにつかったことで、体を自由に変えられるようになりました。初めて「体を変える力」を持ったクレイフェイスで、ただし力には時間制限があり、保つにはその液体に戻る必要がありました。

映画のマットは俳優という設定なので、原作そのままではありません。このあと紹介する1992年のアニメ版に近い形です。

3代目:プレストン・ペイン(1978年〜)

『ディテクティブ・コミックス』478号(1978年)から登場。自分の病気を治そうとした科学者で、ヘーゲンの血をもとにした薬を使った結果、触れたものを溶かしてしまう体になりました。

4代目:ソンドラ・フラー(1987年〜)

『アウトサイダーズ』21号(1987年)から登場した女性のクレイフェイスで、「レディ・クレイ」とも呼ばれます。化けた相手の超能力までまねできるのが特徴です。

この後も、ペインとフラーの息子で5代目のキャシアス・ペインなど、何人もの「クレイフェイス」が登場しています。

クレイフェイスの能力

  • 体が粘土のようにやわらかく、顔や声、体つきまで他人そっくりに化けられる
  • 腕をハンマーや刃のような形に変えて戦う
  • 殴られても撃たれても形が崩れるだけで、元に戻れる

ただし人物ごとに違いがあり、ヘーゲンには時間制限、ペインには触れたものを溶かす力、フラーには超能力のコピーと、それぞれ特徴があります。

そして、だれにでもなれるのに「本当の自分の顔」だけは取り戻せない、という悲しさもクレイフェイスの大きな魅力です。俳優という設定と相性がいいのも、このあたりが理由だと思います。

名エピソード

アニメ『バットマン』(1992年)の「Feat of Clay」前後編

1992年に始まったアニメ『バットマン』(通称『バットマン:アニメイテッド・シリーズ』)のエピソードです。マット・ヘーゲンを、事故で顔を傷つけた俳優として描き、顔を元どおりにする怪しいクリームに頼ってしまう姿が描かれました。英語版でマットの声を演じたのは、『ヘルボーイ』のロン・パールマンです。

「顔を失った俳優が、怪しい治療に頼って怪物になる」という流れは、今回の映画の公式あらすじとよく似ています。予習するならまずこれです!

『マッドパック』(1989年)

歴代のクレイフェイスが手を組んでバットマンに挑むコミックのストーリーです。初代ベイジル・カーロが、ほかのクレイフェイスの力を取り込んで「アルティメット・クレイフェイス」になります。

DCリバースの『ディテクティブ・コミックス』(2016年〜)

ジェームズ・タイニオン4世が書いたシリーズで、ベイジル・カーロがバットマンとバットウーマンの率いるチームに加わります。悪役だったクレイフェイスが、ヒーローとしてやり直そうとする姿が描かれました。

『バットマン:ワン・バッド・デイ クレイフェイス』(2023年)

ゴッサムを離れたベイジル・カーロが、ロサンゼルスで俳優の夢をもう一度追いかける物語です。英語版は電子書籍でも読めます。

『Clayface: Celebrity Dirt』(2026年〜)

2026年7月から始まった全6号のミニシリーズで、ベイジル・カーロが主役。ボディ・ホラーとハリウッドを組み合わせた、いま一番新しいクレイフェイスのコミックです。

映画はDCユニバースのどこにつながる?

『クレイフェイス』は、2025年の『スーパーマン』から始まった新しいシリーズ「DCユニバース(DCU)」の作品です。DCスタジオのジェームズ・ガンとピーター・サフランが率いていて、映画では『スーパーマン』『スーパーガール』に続く3本目になります。

2013年の『マン・オブ・スティール』から2023年の『アクアマン/失われた王国』まで続いたDC映画シリーズ(『アクアマン』などの世界)とは、別の世界です。

また、製作にマット・リーヴスが入っていますが、ロバート・パティンソン主演の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の世界ともつながっていません。

物語は『スーパーマン』より前

ジェームズ・ガンは、ファンの質問に答えて、本作は『スーパーマン』より前の出来事だと明かしています。

さらに、DCUのアニメ『クリーチャー・コマンドーズ』(2024年)の第5話には、すでにクレイフェイスが登場しています(声はアラン・テュディック)。ピーター・サフランは、アニメと映画は同じクレイフェイスで、映画のほうが前の時代の話だと話しています。

つまり映画は、アニメに出てきたあのクレイフェイスが、どうやって生まれたのかを描く物語ということになります。

バットマンは出る?

2026年10月時点で、本作にバットマンが登場するとは公式に発表されていません。そもそもDCUのバットマン役の俳優も、まだ公式には発表されていません。DCUのバットマン映画『ザ・ブレイブ・アンド・ザ・ボールド(原題)』は、まだ準備中です。

DC公式サイトの紹介記事でも、バットマン抜きでゴッサム・シティという街そのものをじっくり描いた作品として紹介されています。

一方で、ワトキンス監督は海外の取材で、名前や背景にDCの世界の小ネタを、くわしいファンだけが気づけるくらい軽く入れていると話しています。バットマンの登場を期待するより、ゴッサムの街のあちこちに目をこらして見るのが楽しそうですね!

見る前に見ておきたい作品と、見られる所

クレイフェイスの誕生を描く物語なので、予習はしなくても大丈夫です。試写を見た海外の記者からも「DCの知識がなくても楽しめる」という声が出ています。

それでも「せっかくなら」という方には、次の作品がおすすめです。

  • アニメ『バットマン』「Feat of Clay」前後編(1992年)
    映画と同じマット・ヘーゲンが「顔を失った俳優」として登場する、いちばん近い元ネタです。2話だけなので気軽に見られます。
  • 『スーパーマン』(2025年)
    DCUの1本目。『クレイフェイス』はこれより前の話ですが、DCUの世界の雰囲気をつかむのにぴったりです。
  • 『クリーチャー・コマンドーズ』(2024年)第5話
    映画より後の時代のクレイフェイスが出てきます。映画を見た後に見て「あのマットがこうなるのか」と答え合わせするのもおすすめです。

DCUの作品はほかにも『ピースメイカー』シーズン2(2025年)や『スーパーガール』(2026年)がありますが、『クレイフェイス』を見るのに必要というわけではありません。

どこで見られる?(2026年10月時点)

DCUのドラマやアニメが入っている「HBO Max」の作品は、日本では2026年10月に見られる場所が変わりました。

  • これまで配信していたU-NEXTは、2026年9月30日でHBO Maxのブランドでの配信を終えました(作品によって終わる日は違います)
  • 10月1日からは、Hulu(「HBO Max on Hulu」。Huluの会員なら追加料金なし)と、Prime Video(有料のHBO Maxチャンネル)で見られるようになりました

『ピースメイカー』は、10月20日時点でHuluの見放題に入っていました。『スーパーマン』も、HBO Max on Hulu の発表で作品名が挙がっています。『スーパーガール』は、2026年8月14日からレンタルと購入の配信が始まっています。

『クリーチャー・コマンドーズ』やアニメ『バットマン』は、配信先が移っている最中です。作品ごとに見られる場所や期間が違うので、見る前にそれぞれのサービスで作品名を検索して確かめてくださいね。

まとめ

  • クレイフェイスは、粘土のような体でだれにでも化けられるバットマンの宿敵。1940年から何人もの人物が名乗ってきた
  • 映画の主人公は2代目のマット・ヘーゲン。演じるのはトム・リス・ハリス
  • 日本公開は2026年10月30日(金)。R15+指定の本格ホラー
  • DCUの映画で、物語は『スーパーマン』より前。アニメ『クリーチャー・コマンドーズ』と同じクレイフェイス
  • バットマンの登場は公式に発表されていない。予習は不要だが、アニメ『バットマン』の「Feat of Clay」を見ておくとより楽しめる

スーパーヒーロー映画というより、一人の俳優が自分の顔を失っていくホラー映画。バットマンの悪役の中でもとびきり切ないクレイフェイスが、どう描かれるのか楽しみです!