アイアンマンとスパイダーマンの師弟関係を深堀!原作での関係についても紹介

トム・ホランド演じる新生スパイダーマンが世間に浸透してきた今日この頃。
- 若くてお茶目なスパイダーマンと、
- 厳しく見守るアイアンマンの姿
が見ていて微笑ましい部分もありますよね!
今回は、アイアンマン/トニーとスパイダーマン/ピーターの関係を『出会い~別れまで』深堀して紹介していきます!
- なぜトニーがシビルウォーでピーターを誘ったのか?
- なぜファーフロムホームでピーターを遠ざけようとしたのか?
その影にはピーターを思うトニーの優しさが実は存在していたりします。
きっと、ほっこり優しい気持ちになれる話かと思いますので、是非楽しみながら読んでください。
トニーとピーターの魅力がさらに深まりますよ!
まずは、MCU映画でのアイアンマンとスパイダーマンの関係から紹介します!
~もくじ~
MCU映画でのアイアンマンとスパイダーマンの関係
MCU映画シリーズでのアイアンマンとスパイダーマンの関係性は、簡単に言うと師匠と弟子です。
15歳という若さゆえに、
- ハジけすぎちゃったり
- 失敗もしたり、
ヒーローとしては危うい部分も多いスパイダーマン。
その勢いを
- 牽制したり
- うまく導いてあげたりするのが
アイアンマンという師匠なわけです。
具体的なエピソードはこれから紹介しますが、2人の間には間違いなく「ただの協力関係」ではない、お互いを心から思う「師匠と弟子」という暖かい関係を感じられます。
では2人はどういった経緯で出会い、関係性を築き上げてきたのか?
映画の流れに沿いながら詳しく紹介しますね!
以下、ネタバレを含みますので、読む際はご注意を!
アイアンマンとスパイダーマンの出会い~別れまで
まずはアイアンマンと「ピーター」の出会いから。
2人が顔を合わせたのは、ピーターがスパイダーマンとして活動するずーっと前の事でした。
アイアンマンとピーターの最初の出会い
2人の最初の接点は、「アイアンマン2」(2010)の1シーンで描かれています。
物語終盤、スタークエキスポで敵(ドローン)が暴走。
そんな危険なシーンにアイアンマンのヘルメットを被った少年が出てくるのですが、この少年こそ幼いころのピーターなのです。
この少年がピーターという設定は、MCUスパイダーマンシリーズの脚本家の後付けによるものではあるのですが、スパイダーマン役のトム・ホランドも公の場で認めました。
このシーンからも、少年の頃からピーターはアイアンマンに憧れ、いつか一緒に戦いたい!と思っていた事がうかがえ
シビルウォーでトニーから声をかえられた時は、どんなに嬉しかったんだろう(実際めちゃくちゃ嬉しそうでしたし)と胸アツな感情が押し寄せてきます。
トニーがピーターを誘った『キャプテンアメリカ/シビルウォー(2016)』では2人の共闘シーンがファンの心をがっちり掴みますが、
トニーが若干15歳と若いピーターを激しい戦いに巻き込んだ裏には実は隠れた理由がありました。
アイアンマンがスパイダーマンをアベンジャーズに誘った優しすぎる理由
簡単言うと、トニーが若干15歳のピーターを戦いに巻き込んだ理由・・・それは「優しさ」です。
「アベンジャーズVSアベンジャーズ」とヒーロー同志がお互いに正義を持ちながらも衝突してしまうシビルウォーで、トニーは衝突したとは言え、仲間を傷つけたくなかったんだと思います。
戦うことになってしまったが、本気で衝突することになれば自分のパワードスーツの武器では相手に致命傷を与えかねない・・・
ただ、戦うとなれば黙ってやられるわけにはいかない・・・
そこで、目をつけたのがピーターの能力というわけです。
スパイダーマンの能力(蜘蛛の糸を体内から排出し自在に操る)であれば、傷つけずとも戦える。
糸自体に殺傷能力は無いが、動けなくして戦意を喪失させることはできる「ピーターに頼るしかない」そう考えたのでしょう。
戦うことになってしまった元仲間に対して、憎く思う気持ちや殺したいという意思は無く、傷つけないためにどうすればいいのか?そう考えたトニーの優しさがスパイダーマンを仲間として引き入れたのです。
自分が正義のために作ったスーツが仲間を殺してしまうかもしれない・・・という気持ちがなんとも切ないですね。
(ローディーが撃墜された時の悲しげな表情なんて・・・もう忘れられません。)
ピーターはピーターで、トニーに自分のいいところを見せようと奮闘し大活躍するのですが・・・
ピーターを戦いから遠ざけようとするトニー
シビルウォーでの戦いを終え、トニーはーピーターを戦いから遠ざけようとします。
「スパイダーマン/ホームカミング」では、ピーターはトニーからの招集を待ちつつ、
アベンジャーズのスーパーヒーローたちが目に留めないような、小さないざこざや困り事を解決をしていました。(失敗の方がかなり多めですが笑)
しかし、お調子者ピーターはまだ15歳。
早く憧れのトニーに認めてもらいたくて、勝手に1人で無茶をやらかし周りの人々を巻き込む事に・・・。
そんなピーターを、トニーは厳しく叱責。一時はスパイダーマンのスーツを没収します。
もちろん、ピーターが迷惑をかけた事に対する怒りもあったのだと思いますが、トニーが暖かく見守っていたことからも
「自分の内側を成長させて、戦い、守り、救うヒーローになってほしい」
「まずは、身近なところから街を守り、人々を救うことを何より大切にしなさい」
ということをピーターに、伝えたかったんじゃないかなと思います。
本当にヤバイ時にはきっちり駆けつけてくれましたしね!(最終的にはピーターの事を認めましたし)
しかし、その後、トニーはピーターを戦いに巻き込んだことを激しく後悔することになります。
ピーターを戦に巻き込んだトニーの後悔
ホームカミングでは最終的に、スパイダーマンは「街を守る身近なヒーロー」に専念することになるのですが・・・
インフィニティウォーでは最強の敵サノスが襲来、アイアンマンとスパイダーマンが再び共闘します。
お互いを補い合い、敵を倒し人々を守る2人はまさにアイアンマンが理想としたヒーローの姿。
そして、ピーターは新たにトニーからアイアンスパイダーのスーツを受け取り、正式にアベンジャーズとして認められます。
しかし・・・詳しい話の展開はここでは割愛しますが、ヒーローの敗北。
サノスによって全宇宙の半数の生物が消滅。
ピーターもその影響で消滅することになってしまうのです。
消えるまでの間、ピーターは運命に抗うかのように持てる力全てを持って抵抗・・・
トニーの腕の中で、名前を呼びながら「消えたくない」ささやきながら消えていきました。
この時のトニーとピーターと言ったらもう・・・
インフィニティウォーでは、多くのファンが衝撃と悲しみの渦に落とされたことかと思いますが(かくいう私もめちゃくちゃ落ち込みました…。)
トニーはただ消えていくピーターに何もできず戦いに誘ったことを、さぞ悔やんだ事と思われます。
そして、トニーはエンドゲームでピーター達仲間を救うために動くことに。
トニーがピーターに残したもの
エンドゲームでは、残されたヒーローたちが集結しサノスを倒すべく奮闘。
トニーは一度は戦線を離脱するも、タイムトラベルの可能性に気が付き、アベンジャーズに再合流。
タイムトラベル計画が成功した後、消えた半数の人々が蘇り、ラストバトルのシーンでピーターと再開した時には
トニーに起こったことを慌てて報告するピーターを見て、言葉をかけることなくギュッと抱きしめました。
このシーンのトニーの表情と言ったらもう・・・自分の子供が無事でよかった!と本当に安堵した時の父のようでしたね。
その後、トニーは自分の命と引き換えに、サノス軍を倒すことになるのですが・・・
ピーターがトニーに駆け寄り「勝ったんだよ!あなたが勝ったんです」と言った後に「ごめんなさいトニー」と語りかけるシーンは(それまではスタークさんと呼んでいたのに)
最後の最後にやっとトニーと仲間になれたと感じることができたのかな?という気もしてジーンとくるものがありました。
自己中心的で、自分を理想のヒーローとは程遠いと自覚していたトニーが、自分を成長させ、自分を犠牲にしてまで世界を取り戻した事は、他のヒーローたちにも大きな影響をもたらしていくことになります。
ピーターに対して言葉を残さなかったのは、これからヒーローとして、ピーター自身がどうするか選択しろという、最期の宿題のようなものだったのではないかと感じずにはいられません。
そして、エンドゲームで世界が取り戻されたあとの物語はスパイダーマンファーフロムホームへと続きます。
ピーターの苦悩とスパイダーマンの復活!
そこらじゅうにアイアンマン/トニーの献花台が置かれ、追悼のニュースが流れる世界でピーターは大いに悩み苦しみます。
マスコミからはこれからのヒーローとして期待し、アイアンスパイダーのスーツを来て登壇したピーターを質問攻めに。
未だ悲しみを乗り越えられないピーターは、大きなプレッシャーを感じてしまいます。
そんな中、フューリーからトニーの遺品として人工知能「E.D.I.T.H.(イーディス)」の搭載されたサングラスを受け取りました。
自分は受け取るにはふさわしくないと感じ一度は、遠ざけようとするピーター。
それを影から支えようとするトニーの元相棒ハッピー。
ピーターが飛行機の中でトニーの使っていたマシンを使い、スパイダースーツを作るシーンでは、ハッピーはきっとピーターにトニーを重ねていたんだと思います。
そして、トニーに代わり、これからは俺がピーターを支える!そう言っていたようにも感じました。
以上が、アイアンマン/トニーとスパイダーマン/ピーターの出会い~別れまでの物語です。
思い出して書いていたら思いのほか筆が進んでしまい勢いで「別れ」を通り越してしまいましたが 笑
これからフェーズ4に入っていくMCU映画シリーズ
今後、ピーターはアイアンマン/トニーの意志を受け継ぎ、中心的な存在となっていくことが予想されるので、ピーターのこれからの成長を楽しみにしたいところです。
ちなみに、原作のアイアンマンとスパイダーマンに関しては、映画とはまた違った設定がありました。
原作でのアイアンマンとスパイダーマンの関係について
映画と違いアイアンマンとスパイダーマンは原作での師弟関係はありません。
特に深い関係性は無く、同僚、協力関係にあるだけという感じです。
原作では、ファンタスティックフォーとの関係が強く、技術的な面ではリチャーズ博士が協力することが多く見られました。
MCU映画シリーズでも今後、スパイダーマンにファンタスティックフォーが合流していく流れは大いにあるのではないでしょうか・・・
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— Marvel Entertainment (@Marvel) June 16, 2019
原作と映画では、アイアンマン/トニーとスパイダーマン/ピーターの関係性は全く違うものでしたが、
脚本を大きく原作から動かし、映画でより深い関係を描くことによって、2人の関係に涙し胸を熱くさせたり、魅力的に物語を描いたMCUシリーズは本当に素晴らしいと思います。
かなり長くなってしまいましたので、そろそろまとめに入ります!
まとめ
アイアンマンとスパイダーマンの師弟関係は本当に胸をあつくさせるものがありました。
- アイアンマン2で出会い
- シヴィルウォーではじめて共闘し
- エンドゲームで別れるまで
是非、二人の物語を映画を見ながらおさらいしてみてください!
今後、新たなフェーズに入っていくMCU映画シリーズですが、ピーターはトニーの意志を引継ぎ、きっと大活躍してくれることでしょう!
個人的には何かあるたびにピーターがトニーを思い出し、自分と対話するシーンが映画で見られるんじゃないかな?と期待しています!
これからのMCU映画シリーズ!ますます楽しみですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!