アントマンのあらすじとネタバレ!原作アメコミと映画の違い小ネタも徹底考察

今回は取り上げるのは、身長1.5cm、一寸法師より小さい異色のミニマムヒーローこと『アントマン』。
明るいコメディタッチの本作は、MCUの中でも息抜き的に楽しめる、とっても面白いエンタメ作品です!
また、ミニマム世界で繰り広げられる戦闘シーンや、よくわからないけどなんか凄い!量子科学の世界など、映像的な面白さも満載な『アントマン』。
さらに、アントマンはアベンジャーズ最終章の『アベンジャーズ/エンドゲーム』で鍵を握る人物として大活躍しました。
『エンドゲーム』を観てアントマンに興味を持った方もこの記事を読めば映画のストーリーはバッチリ!
さらにアントマンを美味しいとこ取りで楽しむために、観ると良いおすすめのMCU作品をご紹介!
- 原作の主役はピム博士でスコットはチョイ役?
- イエロージャケットはヴィランじゃなかった?
- スコットの愛娘、キャシーは将来ヒーローになるかも?
など、原作との違いについても掘り下げ、映画シリーズの今後の展開についても予想してみます!
それでは早速、アントマンがどんな作品か簡単にご紹介していきますね!
~もくじ~
アントマンの作品情報
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映画『アントマン』は2015年に公開。
アベンジャーズでお馴染みのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズ12作目の映画であり、シリーズを区切る大きなひとまとまりである「フェイズ2」の最後を飾る作品でもあります。
瞬時に大きくなったり小さくなったりして敵を翻弄しながら戦う斬新なアクションシーンに、スパイ映画さながらのハラハラするミッション、そして人生崖っぷちの底辺男がヒーローになるという他のMCU映画とは一線を画す持ち味の本作は、多くの観客から面白い!と好評価を得ました。
ちなみに、アントマンの”アント”の意味は「蟻(アリ)」。
間違っても「伯母・叔母」のアント(aunt)ではありませんのでご注意を!笑
それでは、まずは『アントマン』予告編からご紹介していきます。
予告動画
極小の映像世界にワクワクしますよね!?
それでは、ここでネタバレなしの簡単なあらすじを書いておきます。
あらすじ
3年の刑期を終えて出所した元泥棒のスコット・ラング。
更生を誓い再出発しますが、仕事はクビになり離婚した妻からは冷たくされ、唯一自分を慕ってくれる愛娘にも会えない状況。
仲間の誘いに乗って再び泥棒の道へ逆戻りしたスコットは、忍び込んだ大富豪宅の金庫から変テコなスーツとマスクを盗み出します。
持ち帰ったスーツを着てみると、スコットの体は1.5cmサイズに縮小!
実はスコットが忍び込んだのは、スーツの開発者で初代アントマンでもあるハンク・ピム博士の自宅だったのです。
スコットの素質を買ったピム博士は、彼に2代目アントマンとなってある男の邪悪な陰謀を阻止してほしいと依頼。
人生崖っぷちのスコットは、愛する娘の為にも、アントマンになるべく猛特訓を始めるのでした。
果たして、ダメ男スコットは地球を救うヒーローとなって人生逆転できるのか?
といった内容になっております。
映画アントマンを見る前に見ておきたいMCUシリーズ
『アントマン』観てみたいけど、それまでのMCUシリーズを観ていないと話わからないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、その心配はいりません!
『アントマン』のストーリーは最初から最後まで単独で成立しているストーリーになっているので、MCU映画を見たことがない方がこれだけ観ても十分楽しめる作品です!
とはいえ、MCUシリーズから出演するキャストがいるのも事実なので、「誰なん?」と思わないために最低限観ておくと良い作品を少し紹介しますね!
予習として観るのにおすすめなのは、キャプテンアメリカ主演シリーズの以下2作品。
『キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(キャプテンアメリカ1)』
『アントマン』の序盤で、ピム博士が決別するS.H.I.E.L.D.の同僚ハワード・スタークとペギー・カーターは、この作品で若かりし頃(S.H.I.E.L.D.設立前)の姿を見ることができます。
『キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー(キャプテンアメリカ2)』
スコットがアベンジャーズ施設で遭遇するファルコンが初登場する作品。
2だけを観ると話が色々分かりにくいと思うので、せっかくなら1から観るのをおすすめします。
また、『アントマン』の直後のMCU作品は『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ(キャプテンアメリカ3)』なので、この2作品を観ておけばシヴィルウォーの予習にもなっちゃうのです!
次は登場人物についてまとめていきます!
アントマンの登場人物とキャスト
それでは、映画『アントマン』の主な登場人物とキャストについて紹介していきます。
スコット・ラング / アントマン
キャスト:ポール・ラッド/日本語吹替:木内秀信
本作品の主人公で、3年間の服役を終えて出所したばかりの前科者。
かつてヴィスタ・コープ社のエンジニアとして働いていた際に、正義感から会社の不正を暴いて被害者の顧客に返金を行い、その時窃盗の罪で逮捕されました。
離婚した妻との間には彼を慕う一人娘のキャシーがいますが、簡単には会えない状況。
電子工学の修士号を持つ頭脳と抜群の運動神経を持ち、ピム邸の金庫破りもその身体能力と科学知識を活用して成功させます。
その結果、ピム博士にヒーローの素質を見出され、二代目アントマンになりました。
体のサイズを1.5cm程度まで自在に伸縮できる“アントマン・スーツ”を着用して戦います。
体は縮んでも質量は変わらないため、相手を殴ったときに与える衝撃の強さは元のサイズの時よりも大きいんだとか。
さらに訓練によってアリと交信して操る能力を習得し、羽アリに乗って空を飛んだり、アリの大群を動かして攻撃を仕掛けます。
また、ぶつけた物を縮小・拡大させられるディスクも装備しており、ピンチの時に役立つ大事な武器です。
ホープ・ヴァン・ダイン
キャスト:エヴァンジェリン・リリー/日本語吹替:内田有紀
本作のヒロイン。
ハンク・ピムの一人娘で、ピム・テックの会長を務めています。
高い身体能力を持ち格闘術に長けており、クールで勝ち気な性格の女性です。
7歳の時に母を亡くしており、それ以来父に疎遠にされて育ったため解消困難な確執を抱えていましたが、スコットの仲介で和解し、ピム博士を素直に「父さん」と呼ぶようになりました。
本作のラストではスコットと親密な関係に。
ちなみに内田有紀の日本語吹替については下手、という酷評の声と「素敵な声」と絶賛する意見が見事に割れていました・・・芸能人のゲスト声優については毎回評価が分かれるところですよね。
ダレン・クロス / イエロージャケット
コリー・ストール/日本語吹替:大川透
本作のメインヴィランとなる人物で、ピム・テックのCEO兼科学者。
若き頃、ピム博士に科学者としての素質を見出され、一番の弟子兼助手として共に研究に取り組んできましたが、ある時、ピム粒子の存在を知り、博士がその研究を隠していたことに失望。
ピム博士を会社から追放すると独自に研究を重ね、ピム粒子を模倣した”クロス粒子”を発明しました。
しかし生命体の縮小にはなかなか成功せず、実験を繰り返すうち精神が不安定になり、研究の為なら人殺しなどの残虐行為も厭わないマッドサイエンティストへとなり果てます。
完成させたイエロージャケットは、アントマンと同程度のサイズまで体を伸縮できるのに加え、空を飛んだりレーザー光線を出す事もできるハイテク仕様。
軍事用スーツとして世界中に売り捌き、大儲けしようと企んでいます。
ハンク・ピム
キャスト:マイケル・ダグラス/日本語吹替:御友公喜
元S.H.I.E.L.D.エージェントで、原子間距離を操作するピム粒子を発見し、自ら初代アントマンとして活躍した昆虫学者兼物理学者で、通称ピム博士。
S.H.I.E.L.D.時代、ワスプとして共に任務に就いていた妻のジャネットは、スーツに不具合が起きたピム博士に代わって自身を亜原子サイズまで縮小させる危険を冒し、任務を成功させましたがそのまま帰らぬ人となりました。
その後、ピム粒子を巡りハワード・スタークらと仲違いしてS.H.I.E.L.D.を退社すると、ピム・テックを設立しました。
それ以降、世界に混沌をもたらす恐れもあるピム粒子やアントマンの存在は秘密にしてきましたが、愛弟子のダレンが気付いてしまいます。
長年の活動で身体が消耗した自身の代わりにアントマンとなってくれる人物を探していた博士は、ヴィスタ・コープ社のニュースを見てスコットに目を付けたのでした。
キャシー・ラング
キャスト:アビー・ライダー・フォートソン(撮影時6歳の子役)
スコット最愛の一人娘。
離婚した妻マギーに引き取られ、再婚予定のパクストンと三人で暮らしています。
離れて暮らしていても父スコットのことが大好きで、スコットから誕生日に貰った少々気味の悪いぬいぐるみも一緒に眠るほど気に入っています。
ジム・パクストン
キャスト:ボビー・カナヴェイル
スコットの元妻マギーと再婚予定の婚約者で、職業は警察官。
マギーやその娘キャシーを心から愛しており、大切に思っています。
前科持ちのスコットを信用しておらず、彼がキャシーたちに近付こうとすると常に警戒し厳しい態度を取りました。
しかし目の前でアントマンとしてイエロージャケットと戦う彼に助けられた後は、彼を見直し、よき友人となりました。
ルイス
キャスト:マイケル・ペーニャ/日本語吹替:小杉竜一〈ブラックマヨネーズ〉
スコットの刑務所仲間で、ピム邸への侵入計画に彼を誘った人物。
陽気なお調子者で、話が長め。
情報屋的な役割を果たし、本作のラストでは、スコットにアベンジャーズの一員(ファルコン)が接触をはかっていることを伝えました。
サム・ウィルソン / ファルコン
キャスト:アンソニー・マッキー
特別製のウィング・パック“ファルコン”を駆使する、空中戦闘の軍事訓練を受けた元兵士で、『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』からアベンジャーズに加わった新メンバー。
新型ウィングのテスト飛行中に、新アベンジャーズ本部基地内に侵入したスコットと対峙し、侵入者として戦闘を繰り広げました。
このファルコンとの遭遇がきっかけで、スコットはシヴィルウォー以降、アベンジャーズに本格参入していくことになります。
マーガレット・エリザベス・“ペギー”・カーター
キャスト:ヘイリー・アトウェル
S.H.I.E.L.D.の創設者兼幹部で、キャプテン・アメリカのかつての恋人。
冒頭、若きハンク・ピムがS.H.I.E.L.D.と決別する場面に登場しました。
ハワード・スターク
キャスト:ジョン・スラッテリー
S.H.I.E.L.D.の創設者兼幹部で、トニー・スターク/アイアンマンの父親。
自身のラボでピム粒子を無断で複製しようとしたことがピムにばれて怒りを買い、仲は決裂。
ピムはハワードを激しく非難し、S.H.I.E.L.D.を退職しました。
アントニー
スコットの相棒の羽アリ。
ピム博士が届けたアントマンスーツを着て留置所から脱出するスコットを背中に乗せて救出。
博士からは247と番号で呼ばれていましたが、スコットは”アントニー”と名付け、主な相棒としてミッションを共にします。
以上が登場人物の紹介です。
それではいよいよ、映画のストーリーの解説に入っていきましょう!
アントマンのストーリー解説※ネタバレあり
ここからは、映画のストーリーを最初から最後までまとめていきます。
ネタバレありですので、まだ観ていない方はお気をつけください!
すべては窃盗から始まる?!ダメおやじ小さくなる
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3年間の刑期を終えて出所したスコット・ラング。
窃盗罪で服役していた彼は、もう二度と犯罪には手を染めないと固く誓い再出発をしますが、世間の風は厳しく、やっと就いた仕事も前科者とバレた途端クビになってしまいます。
離婚した妻には冷たくあしらわれた上、彼女には警察官の婚約者がおり、唯一自分を慕ってくれる最愛の娘キャシーにも、養育費が払えなければ会うことができない状況。
なんとしてもお金が必要なスコットは、ずっと突っぱねていた服役仲間ルイスからの誘いをついに引き受け、とある富豪の屋敷へ盗みに入ります。
その身体能力と科学センスを発揮して金庫破りに成功したスコットでしたが、金庫の中にあったのは奇妙なスーツとマスクだけ。
とりあえずの戦利品としてスーツを持ち帰ったスコットは、なぜこんなスーツが金庫に?と不思議に思いながら身に着けてみます。
手元に付いたスイッチを押してみると、彼の体はみるみる縮み、アリのようなサイズに!
そしてスーツ内のスピーカーから「世間が違って見えるだろう?」と男性の声が語りかけてきます。
浴槽の水に追いかけられ、掃除機に吸い込まれ、人々の足元を逃げまどい…散々な体験をしたスコット。
すぐに大富豪の元へスーツを返しに向かいますが、屋敷の前で警察に見つかり逮捕されてしまいます。
やがて、拘留中のスコットのもとに弁護士を装って現れたのは、屋敷の持ち主でピム・テック社の創立者である天才科学者、ハンク・ピム博士。
ピム博士は、ヴィスタ・コープ社の厳重な警備をかいくぐったスコットの潜入技術に目を付け、彼がアントマンスーツを使用するにふさわしい人物かどうかテストするために、スコットの周囲に自宅にまつわる噂を流して彼が盗みに入るよう仕向けたのでした。
スコットは、ピム博士が届けたアントマンスーツを着て留置所から脱出します。
娘が誇れる父になりたい!アントマン誕生
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かつてピム粒子による身体縮小スーツを開発し、自らそれを着て”アントマン”となりS.H.I.E.L.D.の極秘任務をこなしていたピム博士。
彼はその技術が軍事的に悪用されることを恐れ、長年誰にもその理論を教えることはありませんでした。
しかし、彼の元弟子でピム・テック社の現CEOであるダレン・クロスは独自に研究を重ね、アントマンスーツを模倣した”イエロージャケット”の完成まであと一歩というところまで来ていました。
ピム博士は、彼の研究に非協力的な態度を取ったために、自分が創立した会社を追い出されてしまっていたのでした。
ダレンは、イエロージャケットが完成したあかつきには軍事用として世界中に売り捌いて大儲けするつもりですが、そんな事が実現すれば世界は大混乱に陥り、人々の平和が脅かされることになります。
ピム博士は自分の代わりにアントマンとなってイエロージャケットを盗み出し、ダレンの企みを阻止して世界の平和を守ってほしい、とスコットに依頼しました。
人生崖っぷちのスコットは、ピム博士からの説得を受け、愛娘キャシーに胸を張って再会するためにも、2代目アントマンとなってミッションに挑むことを決意。
アントマンになるため、ピム博士とその娘・ホープから特訓を受ける日々の始まりです!
ホープとハンクの和解
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ピム博士とホープの指導のもと、瞬時に体のサイズを変えて鍵穴を通り抜ける訓練や、アリを自分の思い通りに操る訓練などを行いますが、スコットはなかなかコツをつかめません。
ホープはピム・テック社の現会長で、CEOのダレンとともにピム博士を会社から追放した張本人でしたが、ダレンの陰謀を知って密かに父と手を組み、彼を阻止しようと計画していました。
しかし、事あるごとにピムと衝突し、スコットにも厳しく当たるホープ。
ホープは7歳の時に母を亡くしており、その時から父と娘の間には深い溝が出来てしまっていたのでした。
そのうえ、父がアントマンの後継者に自分ではなく、よりによって窃盗犯のスコットを選んだことがホープは何よりも不満でショックだったのです。
そんなホープにスコットは「それは博士が君を失いたくないからだ」「アントマン(自分)は使い捨てなんだ」と話します。
自身も娘がいながら、”使い捨て”の任務に挑むスコットの覚悟を知って考えを改めたホープは、スコットの訓練に協力的に。
さらに、ピム博士から母・ジャネットが亡くなったときの真実を明かされます。
“飛行機事故で亡くなった”と聞かされていた母は、その日アントマンの相棒ワスプとしてピム博士の任務に同行していました。
アメリカに向けて発射されたミサイルを無効化する任務でしたが、チタン製のミサイル内に入るには、原子より小さい亜原子サイズになって壁を通り抜けるしか方法はありませんでした。
原子より小さい=量子の世界には時空という概念が無く、一度入り込むと永遠に縮小し続けて二度と元の世界に戻ることはできません。
博士の調整器は壊れかけており、これ以上の縮小は不可能。
それを見たジャネットは、躊躇せず自分の調整器を操作して亜原子サイズとなり、ミサイルを止め、そして消えました。
博士は消えた妻を連れ戻すため、10年間量子世界の研究に没頭しましたが、成果は得られませんでした。
真実を知ったホープは父と和解し、スコットと三人、一致団結して計画の準備を再スタートさせました。
VSファルコン
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アリの操作と鍵穴の通り抜けに成功したスコットは、最後の仕上げとして実践訓練を行うことに。
それは今は使われていないスターク社の倉庫に忍び込み、ピム博士が昔開発した”信号デコイ”(ピム・テックへの侵入時に必要な装置)を盗んでくるという簡単なミッション。
…のはずでした。
飛行機から飛び立ったスコットがアリたちと共に倉庫に向かうと、そこはアベンジャーズの施設に作り変えられていたのです。
博士とホープは任務中止を指示しますが、スコットはそのまま施設の屋上に着地。
すると、外でウイング装置の試験飛行をしていたアベンジャーズのサム・ウィルソン/ファルコンに見つかり、戦闘になります。
スコットは縮小と拡大を繰り返しながらファルコンを翻弄し、ファルコンの装置内に入り込んでウイングを故障させ、なんとかその場を逃げ切りました。
ピム博士の自宅に戻ると、博士に無責任な行動を叱責されるスコットでしたが、ポケットから”信号デコイ”を取り出すと、博士は表情を変え、初めて「よくやった」とスコットを褒めるのでした。
そんな喜びもつかの間、博士の部屋を訪ねて来たダレンが「明日のプレゼンを見に来てほしい」と博士を誘います。
ついにダレンはイエロージャケットを完成させたのです。
警備を3倍に強化するというダレンに対抗するため、スコットは泥棒仲間のルイス、デイヴ、カートの3人をチームに引き入れました。
いよいよ、ダレンとの直接対決です!
決戦の前夜、スコットはこっそりと娘キャシーの寝顔を見に行き、命がけのミッションへの覚悟を決めるのでした。
小さな大激闘!娘を守れるか?!VSイエロージャケット
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いよいよ作戦決行の日。
スコットは水道管からピム・テック社に侵入し、ルイスたち3人とアリ部隊の協力を得ながら、サーバー室で研究データを破壊し、粒子の製造装置に爆弾を仕掛けると、イエロージャケットの保管室を目指しました。
一方、ダレンに招待されたピム博士は一足先に保管室に案内されていました。
ダレンはあろうことか、ヒドラにイエロージャケットを売る契約を結んでいました。
そこにスコットが到着しますが、乱闘の末にピム博士は肩を銃弾で撃たれ、イエロージャケットを持ったダレンはヘリコプターで逃走を図ります。
スコットがヘリコプターに乗り込むと、ダレンは自らイエロージャケットを着て応戦し、二人は縮小化してアタッシュケースの中で戦いを繰り広げます。
そのせいでヘリコプターは墜落し、二人は民家のプールに落下。
引き続き激しく戦う二人ですが、スコットに弾き飛ばされたダレンが偶然殺虫灯に引っ掛かり、気絶しました。
するとその直後、騒ぎを聞きつけたパクストンが現れ、事情を説明しようとするスコットを気絶させ、パトカーで連行してしまいます。
殺虫灯で目を覚ましたダレンはスコットの一番大切なものを奪ってやると、愛娘のキャシーの元へ向かうのでした。
スコットは縮小化してパトカーから脱出。
キャシーの元へ向かい、子ども部屋でイエロージャケットと激闘を繰り広げます。
トーマスのおもちゃは巨大化し、子ども部屋の壁は崩壊。
ダレンの暴走を止めるにはイエロージャケットの中に入り破壊するしかありませんが、チタン製のイエロージャケットを通り抜ける方法はただ一つです。
娘のために覚悟を決めたスコットは、ベルトの調整器を操作すると自身を亜原子サイズまで縮小させ、チタンの壁を通り抜けてイエロージャケットを破壊しました。
イエロージャケットとダレンは消滅しましたが、スコットも量子世界に消え、どんどん小さくなる体と遠のく意識の中、彷徨うことに。
その時、かすかに聞こえたキャシーの「戻ってきて、パパ」という声を聞いたスコットは、無意識に拡大装置をベルトにセットし、元のサイズに戻ることに成功します。
キャシーと再会し、抱き合うのでした。
その後、パクストンのはからいで無罪放免となったスコットは、パクストン、元妻、キャシーと共に仲良く食卓を囲む仲に。
そして、ホープともいつの間にか恋仲になっていたのでした。
以上、ここまでが本編のストーリーでした!
次はMCU恒例のおまけ映像についてです。
アントマンのエンドロール後の伏線
『アントマン』のラストには、次回作『アントマン&ワスプ』につながる伏線、そしてMCUシリーズのフェーズ3の始まりである『シビルウォー』へと繋がる伏線の2つの映像が流れました。
それでは、それぞれの映像について見ていきましょう!
ホープ 新しいスーツを託される
まず、『アントマン&ワスプ』につながる伏線はエンドロールの途中。
ピム博士が「見せたいものがある」とホープを案内したのは、亡き妻ジャネットと共に制作中だったワスプの先進プロトタイプスーツの保管庫。
博士はホープの為にこれを完成させると宣言します。
『アントマン&ワスプ』では、ワスプとして戦うホープが見られるということでしょう!
スコットに戦闘術を教えるホープ、めちゃくちゃカッコ良かったですからね。
続編でのアクションも期待大です!
続いては、フェイズ3の幕開け『シビルウォー』への伏線映像です。
物語はシビルウォーへ
エンドロール後のスクリーンに現れたのは、スティーブ・ロジャース/キャプテンアメリカ、サム・ウィルソン/ファルコン、そして左手を錠で固定されたバッキー・バーンズ。
バッキーについてトニー/アイアンマンに知らせるか?いやそしたら政府が…などと話し合うキャプテンとサム。
「我々だけでやるのか?」と尋ねるキャプテンに、サムが「…一人あてがある」と答えます。
サムが思い浮かべている一人とは、紛れもなくスコット/アントマン。
これがどういう状況の場面かというのは、『シヴィルウォー』を観ていただくと分かるのですが…。
スコットはサムの手引きにより、キャプテンアメリカ側として『シヴィルウォー』に参戦するのだなということがここではっきりしましたね。
次はその『シヴィルウォー』をはじめ、彼が本作のあとに登場するおすすめのMCU作品についてご紹介していきます!
アントマン鑑賞後に見るとより楽しめる作品
アントマンを鑑賞した後にぜひ見て頂きたいのは、以下の4作品です。
- 『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ』
- 『アベンジャーズ/インフィニティウォー』
- 『アントマン&ワスプ』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
この4つを、上から順に見て頂くのがおすすめ。
続編アントマン2ではホープとタッグに
アントマン2となる『アントマン&ワスプ』では、シヴィルウォーでアベンジャーズと戦ったアントマンのその後が描かれています。
(なので、これを見るより先に『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ』を見ておかないとちょっと話が分かりにくいです。)
ピム博士の娘・ホープが、両親から受け継いだスーツを着てワスプに変身。
スコットとタッグを組んで、量子世界に取り残されたホープの母・ジャネットを救うミッションに挑むとともに、謎の敵ゴーストと戦います。
映像的な面白さは1作目よりもパワーアップ。
神秘的な量子の世界や、車から建物まで縮小拡大する物のバリエーションが増えているところも見どころです!
映画に先駆け、アントマンが絵本にも
実は『アントマン&ワスプ』公開に先駆けて、アントマン初の絵本『大きくなってよアントマン!』が、2018年8月に発売されました。
「アントマン」が娘のために張りきりすぎて、小さくなったり、大きくなったりするお茶目なストーリー。
アントマンだけでなく、アイアンマンやキャプテンアメリカ、ソーたちも可愛いイラストになって登場しています。
マーベルから絵本が出るって、ものすごく珍しいことなんですよね。
そういえば、マーベルヒーローの絵本って意外と見たことなかったなあと新鮮でした!
小さい等身のイラストが可愛くて癒やされるので、他のヒーローの絵本もどんどん作って欲しいですよね!
そして本棚に並べたい!
続いては、その他のMCU作品でアントマンが登場する作品についてご紹介します。
アベンジャーズシリーズでアントマンが登場する作品
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アントマンが登場するその他のMCU作品は、2作品です。
『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ』(キャプテンアメリカ3)
『アントマン』の直後、12作目のMCU作品。
キャプテンアメリカ側の助っ人としてアベンジャーズの戦いに初めて参戦するアントマン。
初めて巨大化した”ジャイアントマン”の姿を見られるのもこの作品です。
続編の『アントマン&ワスプ』にも繋がるストーリーなので、アントマンシリーズだけを追うにしてもこれは見ておいたほうがいいです!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)
スコットの登場により物語が動き出す、アベンジャーズの最終章。
残念ながら『アベンジャーズ/インフィニティウォー』(アベンジャーズ3)にアントマンは登場しないのですが、その続編である『エンドゲーム』にはキーパーソンとして登場し、かなり重要な役割を果たし活躍しているので注目です!
インフィニティウォー、アントマン&ワスプから5年の時か経ち、すっかり成長した娘のキャシーにも驚かされます。
ちなみに『インフィニティウォー』に登場しなかった理由や、彼がその時何をしていたのかは、『アントマン&ワスプ』で描かれています。
『インフィニティウォー』のラストと『アントマン&ワスプ』のラストが同じ時系列で重なるようになっているので、セットで観ておくとより楽しめます!
『アントマン&ワスプ』のエンドロールおまけ映像では、『エンドゲーム』に繋がる伏線もありますので見逃さないでくださいね!
映画についてはだいたい振り返れたところで、続いては原作でのアントマンについて映画と違う点を見ていきましょう!
アントマン原作アメコミとの違い
ここからは、原作コミックとの違いについて解説していきます。
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アントマンの映画と原作、実は異なるポイントだらけです。
まずは主人公から違う⁉というところから。
原作ではピム博士が主役?
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映画では脇役として登場した初代アントマンことハンク・ピム博士でしたが、原作コミックでメインに描かれているのは、初代のピム博士の方です。
ピム博士は、アベンジャーズ立ち上げ当時から妻のジャネット(ワスプ)と共に初期メンバーとして活躍しました。
実は妻のジャネットは、アベンジャーズというチーム名の考案者でもあるんです。
人類でも最高クラスの頭脳を持つピム博士は、自己進化するAI”ウルトロン”を開発した人物でもあります。
ウルトロンは、映画だと『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン(アベンジャーズ2)』にメインヴィランとして登場しましたね。
映画ではトニー・スターク/アイアンマンが開発したことになっており、世界に脅威を与える存在へと自己進化したウルトロン対アベンジャーズの戦いが描かれました。
原作ではその責任を負うのは実はピム博士で、ウルトロンを生み出してしまった後悔により彼は精神を病んでしまうのです。
ピム博士の人生は試練や苦難が多く、「ジャイアントマン」や「ゴライアス」、「イエロージャケット」などの別名を名乗ったり、アベンジャーズ等ヒーローチームへの脱退や復帰を繰り返しながら、激動のヒーロー人生を送っています。
「イエロージャケット」といえば映画『アントマン』でピム博士の元弟子ダレン・クロスが扮したヴィラン。
実はこの設定が原作から大幅に変更された点となっているので、続いてはこの「イエロージャケット」について掘り下げていきますね!
原作ではイエロージャケットはピム博士の別人格?
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イエロージャケットは、実験中の事故により生まれたピム博士の別人格の名前です。
元の人格とは正反対の社交的でアグレッシブなイエロージャケットの人格は、特に害をもたらすものでは無く、妻ジャネット/ワスプとの結婚もこの人格のおかげで成し得たようなものだったりします。
元の人格を取り戻した後も、ピム博士は”イエロージャケット”という名でアベンジャーズとして活動しました。
映画ではザ・頑固おやじという雰囲気のピム博士でしたが、原作では気の毒なほど試練と苦悩の多いヒーロー人生を送っています。
いつか映画でも初代アントマンの現役時代をたっぷり観られたら面白そうですよね。
最後に、原作でのスコットとその娘キャシーについて紹介しますね。
原作では実はスコットラングの娘は・・・
2代目アントマンのスコットは、原作でもピム博士の家に盗みに入ったことがきっかけでスーツを託される事になる…という流れは映画と大体同じです。
(原作だとピム博士はその後もイエロージャケットとして現役で活動しています)
一方、映画では可愛い幼女として登場したスコットの娘・キャシー。
原作コミックでは長年ピム粒子を浴びた事で身体のサイズを自在に変えられる能力を身につけており、スタチュアと名乗ってヤング・アベンジャーズのメンバーとして活動しています。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではティーンエイジャーに成長していたキャシー。
もしかすると今後、映画でもヒーローとして登場する可能性もあるかもしれません!
それでは、そろそろまとめに入ります!
まとめ
今回は、映画『アントマン』について紹介してきました!
記事の内容を簡単に振り返っていきましょう。
2015年公開の映画『アントマン』は、MCUシリーズ12作目の映画であり、「フェイズ2」の最後を飾る作品。
ストーリーが独立しているので、単独で観ても十分に楽しめる。
もし鑑賞前の予習として観るなら、『キャプテンアメリカ1』&『2』がおすすめ。
エンドロール後のおまけ映像では、単独続編の『アントマン&ワスプ』に繋がる伏線と、MCU次作の『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ』への伏線が登場。
『アントマン』鑑賞後におすすめのMCU作品は、以下の4作品。
『シヴィルウォー/キャプテンアメリカ』
(『アベンジャーズ/インフィニティウォー』)
(アントマンは登場しないが、エンドゲームを観るなら必須)
『アントマン&ワスプ』
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
『アントマン&ワスプ(アントマン2)』ではホープがワスプとしてアントマンの相棒に。
マーベルでは珍しい絵本作品「大きくなってよアントマン!」には、他のアベンジャーズヒーローたちもゆるかわタッチの絵で登場。
原作では…
アントマンの主役はハンク・ピム博士で、アベンジャーズの初期メンバーとして活躍。
ウルトロンを開発したのもピム博士。
スコットの娘、キャシーはヤングアベンジャーズのヒーローとして活躍。今後映画にヒーローとして登場する可能性も⁉
以上でした!
アントマン3の製作も決定し、MCUフェイズ5の作品として2022年頃に公開されるとの噂です。
一体どんなストーリーになるのか、楽しみですよね。
キャシーがスコットのあとを継ぐような展開もあったりして…?
続編まではまだまだたっぷり時間がありますので、今のうちにしっかり予習復習しておきましょうね!